屋久島と長崎と窯
長崎新聞 http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070629/09.shtml
休眠窯に価値見出す 今村夫妻がピザ焼き用に解体製陶工場で使われなくなった窯のれんがを再利用しピザ焼き窯を作ろうと、鹿児島県屋久島で自然ガイドをしている今村祐樹さん(28)、あるはさん(27)夫妻がこのほど、東彼波佐見町の工場で窯の解体作業をした。窯業の低迷で増えている“休眠状態”の窯に新たな価値を見いだす若者の発想を、地元住民は歓迎している。
祐樹さんは五年前、屋久島でガイド会社を設立。あるはさんらスタッフ五人で全国各地から訪れる旅行者に島を案内している。近年の離島ブームで「屋久島の自然の許容範囲を超えてきた」と不安を感じ、里で遊べるピザ窯製作を計画した。
先に同町を訪れていた同僚ガイドが現在使われていない窯を見付け、所有者と交渉。「多くの陶磁器を生み出した生命力のある耐火れんががほしい」という今村さんらの思いが伝わり、無償で譲り受けた。
解体作業で今村さん夫妻は、れんがの形を崩さないよう慎重に金づちやバールを振るい、一つずつ丁寧に取り出した。土ぼこりにまみれながら三時間の作業で約百個を確保。夫妻は「波佐見の命を屋久島に持ち帰り、新しい花を咲かせたい」と意気込みを語った。
同町でツーリズム活動に取り組み、作業にも協力した交流施設「文化の陶四季舎」の畑中昌三館長(64)は「波佐見の文化、歴史を新たな形で生かしてくれるのはうれしい。窯を通して芽生えた交流を大事にしたい」と話した。れんがは畑中館長ら町民が十月、トラックで屋久島に運ぶ予定。


2007年07月01日 20:20







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